11月韓国企業景気指数の小幅上昇…自動車↑、建設業↓

製造業BSI 72、非製造業BSI 72で前月比それぞれ1pの上昇

11月の企業景気実査指数(BSI)が前月比小幅上昇した。ただ業種別で多少の温度差があった。

 

製造業BSI推移
製造業 業況BSI推移(赤:BSI、青:先行指標、点線:長期平均)
29日、韓国銀行によると11月の製造業の業況BSIは72で前月比1ポイント上昇した。来月の先行指数は72と前月と同じだった。

BSI※1は、企業の現在の企業経営状況に対する判断と今後の展望を調査した結果をもとに算出する統計指標で100を基準点として数字が低いほど景気判断が悪いという意味である。

製造業の業況BSIを主要業種別に見ると、自動車(67→79)、1次金属(56→71)、石油精製・コークス(43→61)などは上昇した反面、電子・映像・通信装備(85→78)、非金属鉱物(91→86)などは下落した。

ハセホ韓銀経済統計局企業統計チーム課長は「スト終了と新車発売で生産量が回復したため自動車業種BSIが上昇し、この影響で鋼板などを納品する1次金属の業況BSIの改善された」、「しかし、電子機器関連業種は、ギャラクシーノート7の生産中止の影響が持続しており、業況BSIが下落した」と説明した。

11月、大企業の業況BSIは77で、前月比4ポイント上昇したのに対し、中小企業の業況BSIは64で3ポイント下落した。輸出企業の業況BSIは72、内需企業の業況BSIは72で前月よりそれぞれ2ポイント、1ポイント上昇した。

メーカーは、内需不振(24.2%)、不透明な経済状況(20.3%)、輸出不振(10.9%)、競争激化(10.0%)、為替(7.6%)、資金不足(5.6%)などを経営上の問題点を挙げた。前月と比較して不確実な経済状況を選択した割合が相対的に大幅に上昇した。これは、最近、国内外の政局不安状況とかみ合っているという分析だ。

 

非製造業BSI推移
非製造業 業況BSI推移(赤:BSI、青:先行指標 、点線:長期平均)

 

非製造業11月の業況BSI指数は73で、前月比1ポイント上昇した。 来月の先行指数は72で、前月比1ポイント下がった。

業種別に電気・ガス・熱供給業(72→81)、運輸(66→71)、芸術・スポーツ・レジャー(76→84)などの業況BSIは上昇した反面、建設業(73→63)、不動産・賃貸業(84→80)、宿泊業(84→59)などの業況BSIは下落した。

ハ課長は「暖房需要増加で電気・ガス・熱供給業の業況BSIが前月より好調を示した」、「しかし、政府11・3不動産対策の影響で建設業、不動産関連の業況BSIは多少悪化した状態」と分析した。

非製造業は、内需不振(24.3%)、不透明な経済状況(15.5%)、競争激化(13.0%)、資金不足(7.3%)、人手不足・人件費上昇(7.0%)、政府規制(5.4%)などを困難な要素として、選択した。先月と比較して不確実な経済状況と資金不足問題を選択した企業が増えた。

 

一方、11月BSIと消費者動向指数(CSI※2)を加重平均で算出した経済心理指数(ESI※3)は92.8で前月より0.4ポイント下がった。 ESIは8月以降三ヵ月連続下落傾向にある。

 

翻訳元記事:Money Today(韓国語)


日本のBSI(Yahoo!ファイナンスに飛びます)と比較してみたのですが、韓国のBSIはひどく悪い数字になっていると思います。
日本の過去5年分を見てみましたが最低値が-14.6(韓国表示:85.4)となり、本記事記載されている数字で良いとされている数値よりもまだマシという結果になっています。そう考えると韓国の景気状態は本当に最悪なのだと思われます。

ただし、調子が良いと言われて日本でも韓国を見習えなどの報道が出回っていたころも製造業・非製造業ともに100を超えておらず、非製造業は90さえも超えていないところをみると当時から利益を享受できていたのは一部の人だけだったか、そもそも韓国では悲観的にみるようにしているのか。。。

 

【補足】

※1 企業景況感指数(BSI)
略称でBSIという。主業種の景気動向と展望、そして企業経営の問題点を把握し、企業の経営計画との戦い対応策策定に必要な基礎資料として利用するための指標である。企業の主観的心理的な要素まで調査が可能なので、経済政策を立案するためにも重要な資料として活用される。指数の計算は、アンケートを通じて集計された全回答者のうち、前期に比べて好転したと回答した企業数の比率と悪化したと答えた企業数の割合を差し引いた次の100を加えて計算する。例えば正と負の応答がそれぞれ60%と40%であれば、60から40を差し引いた次の100を加えて120になる。したがって、今後景気が良くなるという答えが悪くなるという答えより20%pが多いことを意味する、一般的に指数が100以上であれば景気が良く100未満であれば景気が良くないと判断することになる。米国・日本など50カ国以上で実施しており、韓国は韓国銀行をはじめ、産業銀行・商工会議所・全国経済人連合会などで四半期ごと、または月ごとに、これを調査して発表している。

※2 消費者動向指数(CSI)
消費者態度指数、消費者期待指数とも呼ばれるCSIは、将来の消費支出計画や景気見通しに対する消費者のアンケート調査の結果を指数に換算して表した指標である。経済状況と生活状況、家計収入、消費支出、雇用、物価などの項目別に、消費者の応答を加重平均して作成した指数として、重要な経済主体の一つである一般消費者の景況感を示す代表的な指標だ。CSIは、消費者の景気に対する認識が景気動向把握と予測に有用な情報であることを前提に作成され、BSIとともに景気予測力を向上させるために使用される。この指数は、最低0であり、最高200ですが、例えばCSIが0であれば、今後景気が良くなると考えている人が一人もいないという意味で逆に200であれば景気が悪化すると予測する人が一人もいないという意味だ。100は両方の回答がまったく同じという意味である。つまり、CSIは100を超えると調査項目について肯定的に回答した人がそうでない人よりも多いことを示す。

※3 経済心理指数(ESI)
企業と消費者の両方を含む民間の経済状況の心理を総合的に把握するために、企業景気実体調査指数(BSI)と消費者心理指数(CSI)を合成した指標で体感景気と同様の概念で韓国銀行が2012年6月から発表している。2003年1月から2012年12月までにESIの平均を100とする。これを基準に100を超えると、民間の経済心理が過去の平均よりも優れては意味と、100を下回ると、過去の平均よりもないという意味である。

 

【補足の補足】

先日紹介した記事に消費者心理指数というものがありましたので、こちらでもご紹介いたします。

※消費者心理指数(CCSI)
消費者の経済に対する全般的認識を総合的に把握できる指標である。韓国銀行が2005年第1四半期から発表している消費者心理指数は、個々の消費者の動向指数のうち、関連の経済指標との関連性が高い指数が選ん合成した指数である。つまり、暮らし向き指数(現在生活状況、生活状況の見通し)、経済状況指数(現在の景気判断、今後の景気見通し)、消費関連指標(家計収入の見通し、消費者支出の展望)など6つの個別指数の時系列を利用して、指数レベルと振幅を一定に標準化して合成する方法である。消費者心理指数が100を超える場合、過去の平均的な景気状況よりも良いが、100よりも小さい場合、過去の平均的な景気状況よりも良くないを示す。消費者心理指数は、消費者態度を総合的に判断することが可能になります。