韓国経済にトランプが与える影響.3

[トランプの米輸出危機]鉄鋼『約束ない梅雨』…中国まで広がる危険

『ラスト・ベルト』支持獲得して当選したトランプ鉄鋼業保護貿易政策実施すること
米国、昨年7件、今年4件の反ダンピングㆍ相殺関税の調査…これからもっと強化されそうだ
2審準備のため韓国の鉄鋼メーカー先真っ暗
保護貿易基調中国に広がる危険

 

トランプの当選で鉄鋼業界は先行き不透明な梅雨に入った。鉄鋼は米国でも最も保護主義の性向が強い業界だ。トランプは「ラスト・ベルト」(米国の代表的な鉄鋼ㆍ石炭工業地帯で、製造業が衰退した米国中西部と北東部地域)を回りながら『強い保護貿易政策で米国を再建する』と訴えて支持を得た。ペンシルベニア、オハイオなど民主党支持地域だった投票者の関心がトランプに集中したのもこのおかげだった。

 

韓国の鉄鋼業界への打撃は厳しい見通しだ。米国連邦議員と鉄鋼協会は、中国だけでなく、韓国も、政府補助金や超過生産で低い単価の鉄鋼を米国にダンピングしていると声を高めてきた。昨年の国内鉄鋼メーカー各社が米国に輸出物量は395万tで、全体輸出物量の3000万tの13%に達する。金額に換算すると31億ドル(約3兆5000億ウォン)程だ。

 

米国はトランプが当選前から昨年7件、今年だけで4件の反ダンピングㆍ相殺関税の調査を実施した。韓国産熱延・冷延鋼板などに最大60%の報復関税を賦課した。これによって、この10月までの対米鉄鋼輸出は、金額ベースで、昨年同期比18%減少した。トランプが鉄道など道路インフラ建設の際、自国産の鉄鋼製品の使用を義務化する『BUY AMERICAN』を強化すると明らかにしただけに打撃はさらに広がりかねない。反ダンピング関税を不服として2審を準備する国内鉄鋼業界としてはお先真っ暗な状況だ。

 

もっと大きな問題は米国が保護貿易主義の旗を掲げて出て行き、他の国の輸出の道まで渋滞させる恐れがあるという点だ。鉄鋼業界の関係者は「米国の強力な保護貿易主義政策が中国の通商報復を招き、国際貿易戦争に勃発した場合、最大被害者は韓国になるだろう」とし、「2大輸出市場な米中間の通商摩擦がさらに深刻化することに備え、被害を減らし、機会を育てることのできる対応策を政府レベルで用意しなければならない」と話した。

 

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