個人信用情報の死角P2P金融:家計負債の火薬庫になる恐れも

情報の死角地帯’P2P金融’・・・影の金融雷管になりそう
P2P金融利用顧客情報
従来の金融業界把握不可能
信用評価の評点も反映されない
第2金融圏の顧客大挙吸収の時は
多重債務者の量産懸念

p2p
P2P金融累積貸し出し金額 月別推移

 

政府がP2P金融事故防止のためP2P金融ガイドラインを提示したが、P2P金融貸出情報が金融圏に共有されていないのはもちろん信用格付け会社の信用評点にも反映されないなど、依然として問題点が少なくないことが分かった。さらに、中金利融資を取り扱うP2P金融は主に担保やクレジットが脆弱な第2金融圏の顧客を引き入れるという点で債務情報の空白や多重債務の増加が懸念されるという指摘も出ている。

 

8日、金融圏によるとP2P金融会社から融資を受けた顧客情報は既存の金融圏で把握が不可能なことがわかった。制度圏金融会社の貸し出し情報を集めている韓国信用情報院(国情院)の収集対象でP2P金融会社全体が除外されているからだ。

 

金融委員会関係者はP2P金融最上位会社でも昨年末金融委登録要件を満たせず金融委登録貸付業者に管理される企業ではないと伝えた。

 

ただ、P2P金融協会に加入した29社はP2P業界内での二重融資を防止するためNICE格付け情報やコリア・クレジットビューローなどCB社(個人信用情報機関)を通じて融資の内訳を共有している。また、他の金融圏にもこれらの協会加入会社で発生した遅延・不良情報だけCB社を通じて制限的に提供される。

 

P2P金融が貯蓄銀行やカード会社の融資とは違って、CB会社の個人信用評価に反映されないことも盲点として指摘される。CB会社はP2P金融データが十分ではなく、信用評点にどの程度反映させるか決定できない状態だ。

 

結局、従来金融圏ではP2P協会社の延滞・不良情報を除いてはP2P顧客の債務・信用情報は完全暗室であるのだ。全P2P金融市場を調査するクラウド研究所によると、現在P2Pの金融会社は100個余りと推定され先月10月末現在4,000億ウォンに達するP2P金融累積融資額のうち30%ほどが非会員社の取り扱い額だ。3分1ほどが完全な死角地帯に置かれているということだ。

 

これにより貯蓄銀行やキャピタルカード会社など第2金融圏でP2P金融に吸収される融資が個人の負債と信用情報面で空白を作っているという指摘だ。特に現在の状況では、P2P金融で従来の金融圏融資を返済した後、再び金融圏でさらに高い限度額と低い金利で追加融資を受けることも可能である。実際、一部のP2P企業はカードローンなど既存の金融圏の貸出しの借り換え商品の販促、信用格付けに影響がないのはもちろん、等級の改善も可能だという点をアピールしている。

 

このような中、来年から金融圏信用貸出・住宅担保融資に総負債の元利金返済比率(DSR)が本格的に適用され、融資限度・金利に制約が大きくなれば、P2Pへの風船効果も懸念される。現在、韓国信用情報院で金融界に提供するため、集めるDSR算出用情報にP2P金融の融資は、P2P金融業者と共に丸ごと洩れている状態だ。

 

金融界の関係者は担保やクレジットが相対的に弱い第2金融圏の顧客を中金利で吸収しながらも債務情報は死角地帯に置かれているP2P金融の情報共有案が必要だと話した。

 

ソウル経済


【用語】
風船効果:ある場所を抑えたら別の場所が悪化する現象のこと。この記事では、住宅ローン規制を強化するとP2P金融に人が流れてしまうということ。

先日は、P2P金融への投資者(貸す側)の投資金額制限(1名につき1000万ウォン)について韓国金融委員会からガイドラインが出されて、業界が反発しているというニュースをご紹介したと思いますが、その後、P2P金融業界は1名につき5000万ウォンの制限に変更してほしいという要望を出しましたが、今のところ金融委員会からは何ら返事がないようです。

 

今回ご紹介したのは、今度はP2P金融で融資してもらう人(借りる側)の個人信用情報が共有されない・信用評価に反映しないなど他の金融機関(第一金融圏・第二金融圏)にとって重要な情報が共有・反映されないため、P2P金融がブラックボックスの役割を果たしてしまい全ての金融機関の貸出リスクが高まってしまうというニュースです。新しい産業の芽を潰してしまうのも問題ですし、家計負債抑制を目標としている韓国経済としてはP2P金融での借入返済実績などの個人信用情報の共有と信用評価への反映を義務化して積極的に貸出リスクを減らす方向に進めるのがベストではないかと思います。当然ですが免許制にするなどの対策も必要だと思います。

 

それにしても韓国の報道は、詐欺などの騙しニュースと借金のニュースが本当に多いです。

 


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