韓進仁川新港ターミナル取扱いコンテナ量急増中

「物流混乱」避けた韓進仁川新港ターミナル…設備拡張して米州路線も狙う

 

この4日午後1時、仁川新港の韓進仁川コンテナターミナル(HJIT)には強い風が吹いた。運営本部前の駐車場に一定間隔ごとに設置された風速計が素早く回転していた。空は曇って悪かったが、雨は降っていないようだった。ターミナルの職員たちは’HJIT’と書かれた厚手のジャンパーを着ていた。コンテナターミナルは輸出入が行われる前哨基地の役割を果たす。

 

HJITでは同日午前接岸を終えた長綿商船の2700TEU(1TEUは20フィートコンテナ1個)級コンテナ船ポートクルランボイジャー号にある貨物を陸地に降ろす作業を控えていた。作業時間が近くなると、岸壁に設置された赤い色クレーンRMQC(Rail Mounted Quay Crane)3台が垂直に立てていた腕を水平にゆっくり降り始めた。

 

RMQCは、船舶にあるコンテナを陸地に下したり、ヤードにあるコンテナを船舶に載せる役割をする。HJITには現在5台のRMQCがおり、年末までに2機が追加設置される予定だ。本格的な作業が始まると、RMQC3台が休まず動いた。RMQCは長く垂らしたケーブルで船に積まれているコンテナを取ったらすぐに急速に内側へ集めてきた。ケーブルにぶら下がったコンテナが船から陸地に移動するのに10秒もかからなかった。 RMQC1台は1時間当たり45個のコンテナを処理する。

 

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RMQCが船から降りたコンテナは下で待機中の青色のヤードトラクターにすぐ載せられターミナルの内に入っていった。ヤードトラクターはヤードの中でコンテナを運ぶ車両だ。黄色クレーンARMGC(Automated Rail Mounted Gantry Crane)がヤードトラクターに載せられているコンテナを5段に積んた。

 

作業が進められていないRMQCに登ってコンテナ荷下し作業を一目眺めていたら物流の流れが感じられた。船に載せたコンテナがヤード蔵置場に積まれていたが、外部トラクターに積まれていくまで全ての装備がそれぞれ位置で有機的に動いた。

 

世界の海運業界に大きな波紋を起こした韓進海運の企業再生手続き(法廷管理)の開始とこれによる物流混乱の影響はターミナルなど物流業界にまで押し寄せた。韓進海運物流量が全体物量の11.3%を占めるHJITもこれを避けて通れなかった。しかし、仁川港は釜山港より積み替え貨物(船舶に船積みされ、国内港湾に入ってきた貨物を持ち込ませず、他の船舶に移してすぐに向かう貨物)が少なく、絶対的な物流量も多くない。HJITの場合、最近処理量が韓進海運法廷管理の以前の水準を回復するなど事態の収拾局面に入った。

 

ポートクルランボイジャー号は同日HJITでコンテナ339個を下した後、501個を積み込んで次の日の明け方3時中国の大連に向けて出発した。

 

◆仁川港第3四半期の物流量の史上最大…韓進海運物流混乱影響限定的

 

韓進グループの系列会社株式会社韓進は、総合物流会社で2013年から2000億ウォンを投資し、仁川新港にHJITを造成した。48万平方メートル(14万5200坪)規模だ。今年3月にオープンしたHJITは全体埠頭の長さ800mのうち480mを優先オープンさせた。残りの320mは処理貨物の増加量に合わせて使用される予定だ。

 

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HJIT処理量は3月のオープン以来、月平均20%ずつ増えた。一日最大のコンテナ1500~1600個を処理したこともある。HJITのオープン以来、仁川で処理されるコンテナ取扱量も急増した。この第3四半期(7月から9月)仁川港のコンテナ取扱量は67万TEUで過去最高を記録した。

 

9月以降韓進海運発物流混乱が発生したが、第3四半期の物流量に与えた影響は制限的だった。韓進海運の仁川港のコンテナ輸送シェアは1.52%だ。釜山港のシェアが10~11%であることからすると、仁川港は韓進海運物流混乱の影響が少ないのだ。

 

今年1月1日から8月31日まで仁川港で処理されたコンテナ全体168万1875TEUのうち韓進海運のコンテナは2万5666TEUだった。韓進海運が法定管理に入った9月1日から11月7日まで仁川港で処理された韓進海運のコンテナは217TEUでシェアは0.04%を記録した。

 

仁川港湾公社は”HJITが含まれた仁川新港開場と韓‧中及び韓・ベトナム自由貿易協定(FTA)が重なり、前年同期比の物流量が増加した”とした。

 

◆イラン経済制裁解除後、中東取扱量の増加傾向…米州路線運営の海運会社とも交渉中

 

HJITコンテナヤード(C/Y)はMAERSK(マースク)の灰色のコンテナ、HYUNDAI(現代商船)のプラム色のコンテナ、KMTC(高麗海運)とSINOKOR(長綿商船)の青のコンテナ、HEUNG-A(興亜海運)の緑色のコンテナが入り混じって色とりどりに見えた。その中でもIRISL(イリスル)と書かれたアイボリー色のコンテナが目立った。

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イスリルはイランの国営海運会社だ。イラン経済制裁が解除され、今年6月、中東航路サービスが新設されて以降、イランの物流量が増えた。仁川港湾公社の集計結果、対イラン取扱量は7月1354TEU、8月2297TEU、9月2414TEUを記録するなど増加傾向を見せている。HJITも、イラン路線を運営している海運会社を対象に営業活動を持続的に展開している。

 

HJITは現代商船など米州路線を運航している海運会社とも交渉を進行中だ。仁川新港は、船舶の接岸地域、水深が18mで、仁川地域で唯一1万2000TEU級の超大型コンテナ船まで接岸できる。現在、仁川港で米州路線を行き来する6000~8000TEU級の大型船舶はHJITのすぐ隣にあるサンクォンコンテナターミナル(SNCT)を主に利用している。

 

HJITは、仁川新港で入って来る物流量が増え続けるものとみて設備を最大限拡大する計画だ。必要な装備も今年中に発注することにした。 サ・コンウHJIT運営チーム長は「来年の目標は今年の物流量の二倍を処理すること」とし、「物流量を追加で確保する自信があるために設備拡張計画を予定通り進める計画」とした。

 

翻訳元記事:chousen.biz

 

※ サンクォン(鮮光):こちら