【韓国経済】企業の足を引っ張る免税店事業

「孝子」なると思ったのに…流通企業の足を引っ張る新規免税店

売上当初目標の半分にも満たず赤字も継続…既存事業、株価に’負担’

 

流通企業の「孝子」役割を果たすものと期待されていた新規免税点の成績表がみすぼらしい。一部の免税店は、開店から1年が経過しているが、当初の期待に大きく及ばず、既存事業の足を引っ張っている。

 

1日、新世界DFによると、新世界免税店の10月の1日平均売上は21億ウォンで、前月16億9000万ウォンより24.3%増加した。今年5月オープン以来約半年で上げた業績では新規免税店の中で最も良好なものと評価される。

 

ホテル新羅が現代産業開発と提携し、昨年12月オープンした新羅アイパーク免税店の1日売上が17億ウォンで新世界に続き、2位を記録した。

 

両社が相対的に’善戦’しているが、依然として市場の期待には及ばない。新世界免税店は事業初年度年間売上目標に1兆5000億ウォン、新羅アイパーク免税店は5000億ウォンを掲げたが、半分にも及ばなかった。

 

ハンファギャラリアタイムワールドが運営するギャラリア63の免税店と斗山が運営するドゥータ免税店は1日平均売上がそれぞれ10億ウォン、6億ウォンとさらに低調なのが実情だ。

 

このような新規免税店の不振は従来の事業実績及び株価にも悪影響を及ぼしている。

 

先月発表されたホテル新羅第3四半期の営業利益は、証券業界のコンセンサス比18%低く出るなど、期待に及ばなかった。販促費、送客手数料負担の増加に従来の免税店事業収益性が悪化した上、新羅アイパーク免税店の持分法損失(15億ウォン)が反映された。

 

ハンファギャラリアタイムワールドは第3四半期、ソウル市内の免税店の営業赤字が約90億ウォンと推定されるなど、3四半期連続営業損失を記録する見通しだ。

 

新世界グループも母体である新世界の第3四半期の営業利益がソウル江南店のリニューアルオープン、金海百貨店のオープンなどに支えられ、20%台の成長をしたものと推定される。しかし、免税店を運営する新世界DFの営業損失で業績好調が希釈される見通しだ。新世界DFの年間黒字転換は2018年以降に可能になるものと見ており、このような傾向は当分続くものとみられる。

 

免税店事業が始まる直前、期待感が反映されていた株価も大幅下げた。1年前の昨年11月2日、ホテル新羅、ハンファギャラリアタイムワールド両社の株価はすべて10万8000ウォンだったが、1日の終値は5万5100ウォン、3万8300ウォンと半減した。

 

問題は第4四半期の市場状況が良くないという点だ。年末にはソウル市内の免税店の新規事業者3ヵ所が追加で選定される。旅行士手数料競争、マーケティングなどコスト面で更なる負担になるほかになく、市場を『分かち合うこと』がさらに激しくなる見通しだ。また、中国政府が現地各旅行会社に低価旅行自制を要請し、中国人顧客の客単価が下落しており、事業展望をさらに暗くしている。

 

ソン・ユンギョンSK証券研究員は「免税店業界が顧客誘致に投入する費用が売上増加より急速に増加している」、「今後、新規に免税店の営業が開始される来年半ば以降には競争が激化して費用がさらに増える可能性も排除できない」と話した。

 

免税店の関係者は「新規免税店で期待ほどの実績が出ておらず、各社内部的に動揺が大きい」、「来月に新規免税店3ヵ所が追加されることと関連して、対応策を用意するが非常事態になった」と話した。

 

翻訳元記事:Money Today


韓国の免税店といえば、『ロッテ免税店』が有名ですが2数年前に免税店事業に新規参入できる会社を増やして今年に入ってからオープンさせたお店が本記事で紹介されている各社になります。旅行・観光をしてもらいたいのか、単に買い物をしてもらいたいのかというところはさておき、数字や会社がたくさん出てきましたので、記事内の各社売上をまとめますと以下の通りになります。

 

10月 新規参入免税店1日平均売上

会社名 1日平均売上 グループ親会社
新世界免税店 21億ウォン 新世界
新羅アイパーク免税店  17億ウォン  新羅ホテル
ギャラリア63免税店 10億ウォン  ハンファギャラリア
タイムワールド
Doota免税店  6億ウォン  斗山

※ 日本円に計算する場合は1/10程度で考えるとイメージがしやすいです。(1/7〜1/12あたりを行き来します)

新世界・新羅ホテル・ハンファギャラリアタイムワールドは免税店事業参戦が理解できるのですが、斗山は重工業のイメージしかないのでなぜ参戦したのかが理解できませんでしたが・・・斗山会長の息子(写真)がDoota事業の専務をしているそうで….、広告業界では有名人なのだそうです。

parksowong

パク・ソウォン斗山専務

中国人観光客の韓国・タイへの訪問規制が始まり、韓国への観光客数の減少が見込まれる中で、さらに競争が激しくなってしまうとなると痛い目に遭う前に早めの撤退も考えても良いと思いますが、「プライド」が許さないでしょう。

 

2014年7月頃に参入希望を行い、昨年7月に免税店に参入決定しましたので、上記4社の株価推移を見ていきますと、その時期に斗山を除く3社の株価が急騰したのですが、記事の通り散々な結果になっておりますので株価は減少しております。ギャラリアタイムワールドの場合は露骨に免税店事業が株価に影響を与えているのがわかります。面白いことに、免税店事業では最悪の結果を残しておりますが、重工業がメインの斗山はまったくもって株価に影響を与えておりません。

shinsege  shillahotel

新世界                       新羅ホテル

galleria_time_world doosan

ハンファギャラリアタイムワールド                斗山

 

【会社紹介】
新世界:もともとサムスングループでしたがサムスン会長の妹が離脱させて新世界グループを形成しており、新世界百貨店が中核企業になっています。

公式サイト 株価

ホテル新羅:こちらはサムスングループのホテルです。

公式サイト 株価

 

ハンファギャラリアタイムワールド:ハンファは火薬会社から起こった財閥でギャラリアタイムワールドはグループ会社の1つで百貨店事業を行っています。
公式サイト 株価

 

斗山:重工業を中心の企業グループです。

公式サイト 株価