【OECD加入20年.4】OECD”韓国、構造的問題で低成長憂慮”

[OECD加入20年の変曲点に立った韓国]OECD”韓国、構造的問題で低成長憂慮”
非正規雇用比率22%達する
少子化・貧富の格差など深刻化
労働者社会保険加入拡大
雇用柔軟性強化すべき

 

経済協力開発機構(OECD)は今年加入20周年を迎える韓国に『祝典』でなく『警告』を放った。今年5月に発刊した韓国経済報告書で「最も急速に成長した加盟国の一つ」だと褒め称えられたが「各種構造的な問題で低成長が懸念される」と指摘した。

 

OECDが指摘した構造的問題の中心には労働市場の二重構造があった。OECD平均よりはるかに多い非正規職は正規職のように働いても少ないお金をもらっており、これが貧富の格差、結婚を嫌う、出産率の下落、潜在成長率の伸び悩みなど、現在韓国経済が患っているすべての問題の根と考えた。計54ページの報告書で約3分の1の17ページを労働市場に割いた。

 

韓国の労働者のうち非正規社員の割合は2013年現在22.4%で比較可能な28の加盟国のうち四番目に高い。OECDは国家間の比較のために期間制・派遣・1日の労働者などを合わせ非正規職を計算する。OECD平均は11.1%で韓国の半分に過ぎなかった。報告書は「韓国非正規職労働者の業務力量は、正規職の核心年齢労働者と似ているが2014年基準時間当たりの賃金は正規職の62%に過ぎない」と指摘した。

 

OECDはまた「40代以下非正規職労働者の未婚率は15%で常勤職の2倍を越える」、「多くの非正規職が低い賃金で雇用も不安したため結婚を忌避する」と分析した。結婚を嫌うことは出産率低下につながっており、中長期的に生産可能人口(15~64歳)が減り、潜在成長率も毀損している。これは両極化問題にも続く。報告書は「家長が非正規職の家計の教育費支出額は正社員の半分に過ぎず富益富・貧益貧現象をあおっている」と指摘した。非正規職の低い所得は全体家計負債の脆弱性を育てるということが報告書の診断だ

 

高学歴「ニート」を量産し、経済内の非効率を育てるのも問題だ。ニート族は働かず働く意志もない青年無職者をいう。就職しようとしても正規職になることは空の星を取ることで残った雇用は非正規職だけなので最初から就職を放棄する高学歴者が続出している。韓国の青年(15~29歳)ニートのうち高学歴(大卒以上)の割合は2015年現在42.5%で、加盟国の中で最も高い。平均(16.5%)より2倍以上大きかった。高級人材が能力があるのに仕事をしないのは経済全般に損害となり国民所得も減り消費に水をさしているという指摘だ

 

OECDは非正規職の社会保険加入率を高めることは政府政策が問題解決の糸口になると提言した。企業は、非正規職を採用すると各種社会保険義務加入の水準が正規職に比べて低く関連費用を8~9%節約する。これに非正規職を望んでいるのに国家が非正規職も社会保険加入を正規職水準へと強制すれば、好感度も和らいできて社会安全網も強化される一石二鳥の効果を受けるだろうと助言だ。OECDはこの他に労働問題解決のため、雇用の柔軟性拡大、社会保障制度の強化、最低賃金の引き上げなどを勧告した

 

ソウル経済